ぎふピンクリボン スペシャル・インタビュー Vol.1
10月はピンクリボン月間です。
今回は、医療&介護ガイドブック発行に先駆けて特集記事を掲載します。
「ぎふピンクリボン実行委員会」は、乳がん検診の定期的な受診を呼びかけるピンクリボン活動を通じて、県内の健康意識向上に取り組んでいます。
今回は、岐阜大学医学部附属病院 乳腺外科の二村 学先生と、乳がん患者会「あけぼの岐阜」の橋渡 智美代表に、乳がんの現状や乳がん患者会の役割についてお話を聞きました。
写真左:ぎふピンクリボン実行委員会代表 平松 亜希子氏 中央:あけぼの岐阜代表 橋渡 智美氏 右:岐阜大学医学部附属病院乳腺外科教授 二村 学氏
大切なのは「早期発見・治療」 定期的に乳がん検診を
平松さん
■乳がん罹患者の現状を教えてください。
二村さん
■乳がんは、女性がかかるがんの中で最も多いがんです。
現在、9人に1人が乳がんになるといわれ、罹患者は10万人にのぼるとされています。年代別でみると、がんの罹患者数は40代から急激に増え、40~60代がピークになっています。
この年代は、男女ともに働き盛りで、仕事や家庭で活躍する時期。その分、罹患すると自分自身はもちろん、家族や周囲の人たちにも、さまざまな影響があります。
平松さん
■私たちは日頃、どんなことを心がければよいでしょうか。
二村さん
■国立がん研究センターのデータでは、女性のがん罹患数1位が乳がんである一方、死亡数は4位です。
これは、乳がん罹患者の多くが、早期発見されていること、たとえ乳がんになってしまっても有効な治療法が確立されてきていることで、死亡率が抑えられていることを示しています。
実際、乳がん罹患者の約半数が自分で乳房の異常を感じて受診しており、約35%は無症状で乳がん検診を受け、がんが見つかっています。乳がんは、早期発見・受診ができれば治るがんなので、日頃から自分の乳房に関心を持ち、定期的に乳がん検診を受けていただきたいと思います。
次回、ぎふピンクリボン スペシャル・インタビュー Vol.2を掲載します。
ピンクリボン運動とは?
ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を呼びかける活動です。1980年代、アメリカで乳がんによって亡くなった患者さんの家族が、乳がんの啓発運動を始めたことからスタートし、世界中に広がりました。今では、毎年10月1日をピンクリボンデー、10月をピンクリボン月間として、さまざまな啓発キャンペーンが行われています。
もっと乳がんについて知りたい人は、ぎふピンクリボンHPをチェック!
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