乳がんは治るがん。Vol.1
10月はピンクリボン月間です。
今回は、医療&介護ガイドブックでも特集記事を掲載します。
ぎふピンクリボン実行委員会代表 平松亜希子さんと岐阜大学医学部付属病院 乳腺外科教授 二村さんのインタビューです。
「乳がんは治るがん」
平松さん
■乳がん罹患者の現状について教えてください。
二村さん
■現在乳がんは、日本はもちろん世界でも、女性がかかるがんの中で最も多いがんです。国立がん研究センターのデータでは、2015年〜2039年の女性のがん罹患者数と今後の推測値を見 ると、子宮がんや肺がん、胃がん、大腸がんに比べて、乳がんの罹 患者が圧倒的に多いことが分かります。
さらに今後、少なくとも2039年までは罹患者数は増えていくことが予想されています。
平松さん
■乳がん治療について教えてください。
二村さん
■乳がんは40代〜60代が罹患者数のピークとなっています。
この年代は、男女ともに仕事や家庭で活躍するべき時期にあたります。そのため、忙しい毎日の中で検診に行きそびれてしまう ことがないようにしていただきたいと思います。
また60歳を超えて も、乳がんの罹患者も決して少ないわけではないため、注意が必要です。
平松さん
■乳がんの主な症状は?
二村さん
■多くの人は、自身で乳房を触った時にしこりに触れる(腫瘤触知)ことで乳がんに気づくことが多いと思います。そのほか、乳がんの代 表的なサインは、皮膚の一部がへこむディンプリングや、がん細胞ができ ることで乳頭が中へ引っ張られてしまう乳頭陥凹などです。こうした皮膚 のひきつれを伴うしこりは、要注意のサインです。さらに、乳頭に赤色や 茶色の分泌物が見られる血性分泌や、左右を比べた際に一方の乳房が 赤く腫れあがる皮膚の発赤、乳頭部分のただれやびらんなどの症状が 確認できる場合は、乳腺専門医を受診していただきたいと思います。
もっと乳がんについて知りたい人は、ぎふピンクリボンHPをチェック!
次回、乳がんは治るがん。VOL.2をお楽しみに