春の寒暖差疲労って⁉
春の訪れとともに、気分も新たにスタートを切りたいはずなのに、「体がだるい」「頭痛がする」「疲れやすい」といった体調不良を感じることはありませんか?
それは、春特有の「寒暖差疲労」が原因かもしれません。
1.寒暖差疲労とは?春に多い理由とメカニズム
寒暖差疲労とは、気温の急激な変化によって自律神経が過剰に働き、エネルギーを消耗し、疲労が蓄積する状態を指します。特に春は、以下の要因が重なり、寒暖差疲労が起こりやすい季節です。
・日々の気温差の大きさ: 朝晩と日中の気温差が10℃以上になることも珍しくありません。
・寒暖の変化の激しさ: 寒い日と暖かい日が交互に訪れ、体が気温の変化に追いつきません。
・冬から春への体の変化: 冬の間に寒さに慣れた体が、急な温暖の変化にうまく適応できません。
・環境の変化によるストレス: 新生活や環境の変化による精神的なストレスも、自律神経の乱れに影響します。
これらの要因により、体温調節を司る自律神経が混乱し、過剰なエネルギー消費を引き起こし、結果として疲労感や様々な体調不良が現れます。
参考記事:寒暖差に負けない!代謝を高めて春を迎える体づくり(全国健康保険協会)
2.春一番と寒暖差疲労の密接な関係
春一番とは、立春から春分の間に吹く、南寄りの強い風のことです。春の訪れを感じさせる一方で、この風は私たちの体に大きな負担をかけ、寒暖差疲労を悪化させる要因となります。
寒暖差が体調不良を引き起こす要因
・急激な気温上昇: 春一番によって気温が急激に上昇し、体が温度変化に追いつけず、自律神経が乱れます。
・アレルギー物質の増加: 強風によって花粉、黄砂、PM2.5などのアレルギー物質が大量に飛散し、アレルギー症状を悪化させます。
・気圧の変化: 低気圧の影響により、自律神経が乱れ、頭痛やめまいを引き起こしやすくなります。
・血流の悪化: 気圧の変化は血流を悪化させ、肩こりやむくみを引き起こします。
このように、春一番は寒暖差疲労を悪化させるだけでなく、他の体調不良も引き起こすため、注意が必要です。
3.寒暖差疲労の主な症状:体と心のSOSサイン
寒暖差疲労は、自律神経の乱れを通じて、体と心に様々な不調をもたらします。
・体の症状
- 全身のだるさ、疲労感
- 頭痛、めまい、立ちくらみ
- 肩こり、首こり
- 胃腸の不調(便秘、下痢、胃もたれ)
- 手足の冷え、ほてり
・心の症状
- 不眠、眠りが浅い
- 気分の落ち込み、イライラ
これらの症状は、体が発するSOSサインです。放置せずに、適切な対策を講じることが重要です。
4.寒暖差疲労を効果的に改善する7つの対策
寒暖差疲労を改善し、快適な春を迎えるためには、日々の生活習慣を見直し、以下の対策を実践しましょう。
・服装で体温調節
- 重ね着で気温の変化に対応し、体温を適切に保ちます。
- 首、手首、足首を温め、体の冷えを防ぎます。
- 外出時には、温度調節が可能な薄手のカーディガンやストールを持ち歩きましょう。
・体を温める食事
- ショウガ、ニンニク、唐辛子など、体を温める食材を積極的に摂取します。
- 根菜類や発酵食品で、体の内側から温め、腸内環境を整えます。
- ビタミンB群、C、Eを含む食品を摂取し、エネルギー代謝を助けましょう。
・湯船にゆっくり浸かる
- 38〜40℃のお湯に10〜15分浸かり、体を温め、リラックス効果を高めます。
- 炭酸入浴剤やエッセンシャルオイルを活用し、血行促進効果を高めます。
・適度な運動
- 朝のストレッチで体を活性化させ、夜のヨガでリラックス効果を高めます。
- ウォーキングなどの有酸素運動で、血行を促進し、体を温めます。
・質の高い睡眠
- 寝る前のスマホやPCの使用を控え、ブルーライトを避けます。
- リラックスできる音楽やアロマを活用し、質の高い睡眠を確保します。
- 寝室の温度と湿度を適切に管理します。
・ストレス管理
- 趣味の時間やリラックスできる時間を作り、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
- 深呼吸や瞑想を取り入れ、自律神経を整えましょう。
・十分な水分補給
- 体温調節や血流改善の為にこまめな水分補給を心がけましょう。
5.寒暖差疲労を乗り越え、春を快適に!
春は、新しい始まりの季節であると同時に、体調を崩しやすい季節でもあります。寒暖差疲労や春一番による体調不良に負けず、今回紹介した対策を実践して、快適な春を過ごしましょう。もし症状が改善しない場合は、かかりつけ医に相談しましょう
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