特集「食中毒を予防しよう!」part1
食中毒を予防しよう!
今回の医療&介護ガイドブックの特集は「食中毒」
厚生労働省の統計(食中毒発生状況)によると、直近5年間の食中毒発生件数は変動があるものの、700~1200件の幅で推移しており、令和5年の食中毒は1,021件(患者:11,803人)と報告されています。
食中毒は年間を通して発生する⁉
梅雨時期(5月~6月)と夏(7月~9月)は湿度や気温が高く、細菌が増えやすいので、この時期には細菌性の食中毒の発生件数が増加する傾向にあります。
冬(12月~3月)は、ノロウイルスなどのウイルス性の食中毒の発生が見られます。また、春や秋には、他の時期に比べて、自然毒による食中毒が多く発生します。
アニサキスなどの寄生虫による食中毒は年間を通して発生しています。
食中毒は年間を通して発生していますので、日頃から食中毒の予防に心がけてください。
厚生労働省HPより抜粋
食中毒の原因は⁉
令和元年~令和5年に発生した食中毒の主な原因は、細菌、ウイルス、寄生虫となっており、このほか、自然毒や化学物質などによる食中毒も一定数発生しています。
このように、食中毒の原因は様々であり病因物質に応じた食中毒予防が重要です。
- 細菌:カンピロバクターやウェルシュ菌など
- ウイルス:ノロウイルスなど
- 寄生虫:魚介類に寄生するアニサキスなど
- 自然毒:きのこ、野草、ふぐなどに含まれる天然の毒
- 化学物質:ヒスタミン、薬品(漂白剤)など
食中毒の3原則
「つけない」・「増やさない」「やっつける」
家庭で食中毒を予防するためには、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、食中毒の原因となる食中毒菌を「つけない」・「増やさない」「やっつける」という食中毒の3原則を実践することが大切です。
つけない
- 手指にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように食品を扱う際は必ず手を洗いましょう。
また、生肉や魚などから加熱しないで食べる野菜などへ細菌が付着しないように注意しましょう。
増やさない
- 食べ物に付着した細菌を増やさないために低温で保存することが重要です。肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
やっつける
- 多くの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。中心部を75°Cで1分以上加熱することが目安です。表面だけではなく中心まで十分に加熱しましょう。
食中毒かなと思ったら
嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防衛反応です。
- 水分補給: 嘔吐や下痢で体から大量の水分が失われるため、こまめに水分を補給してください。電解質飲料や経口補水液が効果的です。
- 食事を控える: 胃腸を休ませるために、一時的に食事を控えるか、消化に良いもの(例えば、おかゆやスープ)を少量ずつ摂ると良いです。
- 安静にする: 身体を休めて、無理をしないようにしてください。
- 医療機関を受診する: 以下の場合は、早めに医師に相談することが重要です:
- 高熱が続く
- 血便が出る
- 激しい腹痛がある
- 嘔吐や下痢が長時間にわたり続く(24時間以上)
- 脱水症状(口渇、尿の減少、めまい)が見られる
- 病院での治療: 必要に応じて医師は点滴や抗生物質などを処方し、症状を緩和します。
また、他の人に感染を広げないよう、手洗いや食品の取り扱いに注意し、トイレの後や調理前後は必ず手を洗うよう心がけてください。
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